2014年8月12日 (仮訳)東南アジア産のBoletus indecorusに対する新属Corneroboletus Zeng, N-K., Cai, Q. & Yang, Z-L., 2012. Corneroboletus, a new genus to accommodate the southeastern Asian Boletus indecorus. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/early/2012/06/07/11-326.abstract [Accessed August 12, 2014]. 【R3-00997】2014/08/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 東南アジアにおける普通種、Boletus indecorusに対して新属Corneroboletusを提唱した。 本属菌は子実体表面に粘性があり、担子胞子に不規則な疣状~桿状の装飾を有し、傘表皮が粘質菌糸状上皮であることなどで他のイグチ科菌類と区別された。 LSU+5.8S rRNA+rpb2に基づく分子系統解析で、本属菌はイグチ科クレードの中で独立した系統を形成したが、姉妹関係は十分に明らかにならなかった。 (新組み合わせ) Corneroboletus indecorus (Massee) N.K. Zeng & Zhu L. Yang 語源…(属名)E.J.H. Cornerのイグチ 【よく似た種との区別】 Aureoboletus gentilis 本種と異なり子実層托が黄色~帯オリーブ黄色ではなく黄金色 本種と異なり肉がクリーム色~帯黄色ではなく黄色 本種と異なり担子胞子の表面に疣状~桿状装飾を欠き平滑(ただし本種の担子胞子も光学顕微鏡下では平滑に見える) 本種と異なり傘表皮が粘質菌糸状上皮ではなく粘質平行菌糸被 Pulveroboletus spp. 本種と異なり傘に黄色細粉状の被膜の名残を伴う 本種と異なり担子胞子の表面に疣状~桿状装飾を欠き平滑(ただし本種の担子胞子も光学顕微鏡下では平滑に見える) 本種と異なり色素としてブルピン酸を含む 本種と異なり傘表皮が粘質菌糸状上皮ではなくいくぶん放射状に配列するか織り合わさった平行菌糸被 Zangia spp. 傘表皮の構造が類似している 本種と異なり子実層托が黄色~帯オリーブ黄色ではなく帯桃色 本種と異なり柄表面が白色小鱗片ではなく桃色小鱗片に覆われ粗面 本種と異なり担子胞子の表面に疣状~桿状装飾を欠き平滑(ただし本種の担子胞子も光学顕微鏡下では平滑に見える) 本種と異なり胞子紋が帯桃色~帯紫桃色 Xerocomus spp. 担子胞子の装飾がやや類似している nrLSU+5.8S rRNA+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘に粘性がなく乾燥している 本種と異なり外被膜を欠く 本種と異なり担子胞子の装飾が不規則な疣状~桿状ではなく規則的な疣状~密な桿状 本種と異なり傘表皮が粘質菌糸状上皮ではなく毛状被 nrLSU+5.8S rRNA+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phylloporus spp. 担子胞子の装飾がやや類似している nrLSU+5.8S rRNA+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘に粘性がなく乾燥している 本種と異なり子実層托が襞状 本種と異なり外被膜を欠く 本種と異なり担子胞子の装飾が不規則な疣状~桿状ではなく規則的な疣状~密な桿状 本種と異なり傘表皮が粘質菌糸状上皮ではなく糸状被 nrLSU+5.8S rRNA+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される